公益財団法人教科書研究センターは創立50周年記念事業の一環として、5月20日から25日まで、「エジプトの教科書展」を文教大学教育研究所と共催で開催しました。同大学越谷キャンパス図書館プレゼンテーションルームでは、エジプトの教科書や解説パネル、パピルスなどの貴重な資料が展示され、来場者にとって異文化理解と教育の歴史に触れる貴重な機会となりました。

 5月23日には、就実大学心理学部の内田直義氏による公開ミニ講座「エジプトの社会・文化・教育―教科書のなかの『カウカブ・アル=ヤーバーン(惑星・日本)』」が開催されました。内田氏は、教科書研究センターが所蔵するエジプトの教科書を事前に調査・分析し、教科書に描かれた日本の姿や、教育を通じた両国の交流の歴史について紹介しました。その中では、エジプトの教科書から見えてくる同国の文化や価値観、日本と共通する教育内容や課題が示されるとともに、日本への敬意や親しみだけでなく、自国社会を見つめ直そうとする視点もうかがえることが紹介され、参加者は熱心に耳を傾けました。

 また、展示では、半世紀以上にわたり収集されてきたエジプトの教科書コレクションを活用し、現地の子どもたちが日本をどのように学び、どのようなイメージを抱いてきたのかを探りました。近年、特別活動をはじめとする日本式教育への関心が高まるエジプトにおいて、教科書が果たしてきた役割や、両国の教育・文化交流の歩みについても紹介されました。

 来場者からは、「教科書を通して異国の社会や文化を知ることができた」「日本がエジプトの教科書で取り上げられていることに驚いた」といった声が寄せられました。文教大学で開催されている「世界の教科書展」は今回で31回目となります。教科書研究センターと文教大学教育研究所は、今後も教科書に関する調査研究や展示活動を通じて、教科書研究の発展と国際理解教育の推進に貢献するとともに、両機関の連携を一層深めていくこととしています。

▼公開ミニ講座(限定公開)の視聴申込はこちら

  https://forms.gle/jzMp4njzjJw8xkjc6



エジプトの教科書について説明する内田先生

パピルス(展示物)

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