康軒文教及び龍騰出版社(台湾)が教科書研究センターを訪問 ~デジタル教科書の活用等に関する意見交換~

 公益財団法人教科書研究センター(東京都江東区)は、9月24日(水)午後、台湾の大手出版社である康軒文教と龍騰出版社の一行を迎え、デジタル教科書の活用や今後の教科書の在り方などについて意見交換を行いました。この訪問は、昨年12月、台湾で開催された「国際デジタル教科書フォーラム」に参加したことをきっかけにして行われたもので、およそ1年ぶりとなる再会を喜ぶ姿が随所にみられました。

 訪問団は、康軒文教の黄輝鐘 社長、李良娉 副社長,林柏任 副社長、潘自強 本部長、陳珮晃社長補佐、蔣旻曄顧問、龍騰出版社の李彥熹会長、陳美妃社長、蔡欣樺本部長の9名で、センターからは、千石雅仁理事長、白間竜一郎常務理事、髙木まさき統括研究監、新津勝二事務局長・副館長、小滝恵子庶務主任が出席しました。

 意見交換会は、千石理事長の歓迎挨拶からはじまり、黄社長と李会長からは、国際デジタル教科書フォーラムへの参加に対するお礼とともに、台湾においてもデジタル教科書を含む今後の教科書や教材の在り方についての関心が高まっていることなどの説明がありました。一行は、記念撮影後に附属教科書図書館に移動して、図書館職員からの説明を受け、検定前の教科書や見本本のほか日本の教科書や教師用指導書などを直接手に取り、教科書の構造や表紙の工夫などについて、台湾の教科書と比較する場面もみられました。

 その後、会議室に戻った一行は、新津事務局長から、教科書研究センターの紹介とともに、「日本における教育情報化の現状と課題」をテーマにした説明を受けました。その中では、デジタル教科書の活用とその効果、教科書の体様や単価、教科書研究センターの運営などの質疑応答が行われ、両国における政府の支援と子供たちの変化についても、活発な情報交換が行われました。

 最後に、千石理事長から、今回の訪問に対する感謝の言葉と再会の約束が述べられ、訪問団は笑顔とともに教科書研究センターを後にしました。

お土産交換する黄社長、李会長と千石理事長

教科書図書館を見学する一行

教科書の表紙に驚く一行

笑顔の集合写真

センタービル前の集合写真