只今図書館の予約は11月25,26,27日分受付中(必ず本文を開いて詳細をご確認ください)

図書館ご来館の際は、当日でも構いませんのでできるだけ事前にお電話していただくことをお勧めします。(小中高の生徒さんのご利用の場合は学校の先生からのお電話が必要です。詳細はこちら

①利用日②利用時間③利用人数④お名前⑤電話番号⑥利用資料をお伝えください。指定席を確保いたします。通常、毎週月曜日から翌週の予約受付を開始します。
(職員不在の場合または自動応答となっている場合はお手数ですが後ほどお掛け直しください。開館日および予約受付日カレンダーはこちら。予約受付開始はこのお知らせで告知します)

席が必要ではない方、利用時間の短い方は指定席の予約なしでフリースペースをご利用いただくこともできます。ただし、2名以上でのご利用の際は必ず事前にご相談ください。

*ご連絡がないまま来館予定時間より1時間以上経過した場合はキャンセル扱いとさせていただきます。なるべく他の利用者が予約できるよう時間変更、キャンセル等のご連絡はお早めにお願いします。

事前記入用の図書館利用票はこちら

只今下記の予約を受付中(電話のみ)

11月25,26,27日(月~水) 開館時間  9:30~16:30

図書館 03-5606-4314(受付時間 月~金 9:30~16:30祝日除く)

*発熱、咳、喉の痛み、だるさなどの症状がある方は、来館をご遠慮ください。

最近の予約状況について

当日でも予約可能です

(天候悪化などの可能性がある場合は、当日朝の予約をお勧めします)


 *利用方法は状況によって変更する場合がありますので、ご利用の際はその都度当ホームページをご確認くださいますようお願いいたします。(予約後に急遽休館等への変更があった場合は当館よりご連絡いたします)

 *現在、外壁改修工事のため騒音・振動等が発生しております。予めご了承ください。

教科書セミナーを開催「エストニア調査及びIARTEMパリ大会報告」

 9月20日(金)午後、公益財団法人教科書研究センターは、例年開催している教科書セミナーを対面とオンラインで開催しました。今回は、センターが令和5年度から4年計 画で実施している「個別最適な学びと教科書の在り方に関する国際比較調査~諸外国にお けるデジタル教科書の政策と実相~」の調査研究の一環として、「エストニア調査及びIARTEM(国際教科書・教育メディア研究学会)2024報告」をメインテーマとして開催したもので、ハイブリッド方式により80名を超える教育関係者が参加しました。

 開会挨拶として、千石雅仁理事長からセミナーの趣旨と講師紹介が行われた後、最初に登壇した広島大学の二宮皓名誉教授から「エストニア共和国のデジタル教科書~世界最先端のデジタル教科書システム~」と題して、本年3月3日~5日にかけて実施された現地調査の結果が報告されました。人口130万人あまりのエストニアが、世界に先駆けたデジタル戦略を行った結果、2003年にSkypeを開発したこと、国民のデジタルスキル向上戦略によってインターネットの普及と「教育のデジタル化」が推進されたこと、加えて、デジタルコンピテンス育成のための「教員養成・研修」が徹底されたことなどによって、PISA2018においてフィンランドを抜いて欧州トップ、世界のトップクラスに躍進したことなどの説明があり、参加者から大きな注目を浴びました。また、エストニアで発行されるデジタル教科書・教材のポータルサイト「Opiq」の概要と特色の説明があり、ポータルサイト上のデジタル教科書・教材はすべて一つのライセンスでいずれの学年相当のものでも自由に使用できることや、2016年から2019年の3年間で利用者が「10倍」に増えたこと、さらに、エストニアのデジタル教科書の今後の挑戦など詳しい説明が行われました。
 次に登壇した香川大学教育学部の松島充教授からは、「数学教育の視点から見たエストニア教科書・教材」と題した報告が行われました。前半は、エストニアの教育環境や教育制度、ナショナルカリキュラムや数学カリキュラムと目標及び基礎学校で目指すコンピテンシーなどの説明があり、後半は、2つの授業参観と教科書等のポータルサイトOpiqについて、授業の様子とともに教師が自由にコンテンツを付加できる内容編集システムなどについて実際の写真や動画を使った説明がありました。さらに、デジタル教科書の評価問題やノート機能、授業の構成、そして、エストニアのデジタル教科書は「個人での学びの深化を志向した教科書」になっているなどの説明がありました。そして最後に、「デジタル教科書とは何か?」「AIのテクノロジーは教科書をどのように変化させるか?」「LMSとの関係はどのように変化するのか?」などについて問題提起されました。その後行われた質疑応答では、紙の教科書とでデジタル教科書の使い分けや今後の見通し、プラットフォームの開発予算とその負担割合、アカウントの付与方法とその予算負担、ライセンス料の配分方法などについて活発な質疑応答が行われ、日本のデジタル教科書制度と比較する場面も見られました。
 続いて、二宮皓教授からIARTEMパリ大会の報告が行われ、32か国130名の参加者による分科会やポスターセッションの中で、デジタル教科書関係に関する研究発表の紹介が行われ、スウェーデン、ノルウエー、ドイツなど諸外国におけるデジタル教科書の活用状況などが共有されました。
 最後に、髙木まさき統括研究監より閉会の挨拶があり、2時間に及ぶ教科書セミナーはデジタル教科書の発展・充実を願いつつ、幕を閉じました。


【参加者の主な感想】
〇国の政策によってこうも学習環境が変わるものかとエストニアには感心しました。
○エストニアの教科書事情や海外の教育情報から新たな視座を得ることができました。
○デジタル教科書の普及には国の主導が欠かせないように思いました。
○プラットフォームを通じて、全学年の教科書を見ることができ、他教科へもリンクしているのは素晴らしいことだと思いました。

会場全体の様子
エストニア調査について報告する二宮教授
質問に答える松島教授

=教科書研究センター・大阪教育大学=「学習者用デジタル教科書(英語)の活用に関する調査研究発表会」を開催

 8月21日(水)午後、公益財団法人教科書研究センターと国立大学法人大阪教育大学の共催により、「みらい教育セミナー」として、『英語の学習者用デジタル教科書の活用に関する調査研究成果発表会』が開催されました。会場は大阪教育大学天王寺キャンパス内の“みらい教育共創館”で、対面45名、オンライン105名の教育関係者が参加しました。この発表会は、教科書研究センターから調査研究の委嘱を受けた4つの国立教員養成大学が、2年目の成果や課題について発表し合うもので、4大学による実践研究の発表の後に、パネルディスカッション形式で質疑応答や意見交換が活発に行われました。

 最初に登壇した鳴門教育大学の山森直人教授と佐藤美智子特命准教授からは、研究1年目に行った試行授業とアンケート結果をもとに主に分かったこととして、学習者用デジタル教科書を使うと、児童自身が自分のペースで個別・協働的な学びを繰り返す姿が見られたこと。そして、そこから活用の可能性や課題を読み解くことができたことなどについて報告が行われました。

 次に登壇した大阪教育大学の加賀田哲也教授からは、共同研究を行う枚方市の協力校3校における、「聞く・話す」活動に係る授業改善を踏まえた学習者用デジタル教科書の効果的な活用方法を中心に説明が行われ、学習者用デジタル教科書は外国語教育と親和性が高いことや、子どもたちが試行錯誤を繰り返し行うことができることなどが報告されました。また、質疑応答の場面では、枚方市教育委員会主幹の髙橋瑞人主幹から具体的な取り組みや事例が報告されました。

 次に登壇した愛知教育大学の建内高昭教授からは、冒頭で、エストニアなど諸外国のデジタル教科書に関する先進事例について説明されました。その後、デジタル教科書等を活用した英語授業の開発について、個々の学年やクラスに応じたロールモデルの映像(授業のレッスンを受けた段階で生徒が発表する際にもう一段階上の気づきを促すもの)を先生方が実際に作って提示する事例についての報告が行われました。

 最後に登壇した兵庫教育大学の松田充准教授と鳴海智之講師からは、教員のニーズや能力に応じたデジタル教科書の活用に関わる教員研修プログラムの開発と実施について報告が行われました。具体的には、学習者用デジタル教科書は、ハブ的な機能を持たせることで他のソフトウエアと組み合わせなど多様な可能性があることや、デジタル教科書を含めたICT活用の研修があまり多く実施されていないことなど、教員の研修不足についてです。また、兵庫教育大学の教員研修プログラムに基づき実施された研修の詳細が受講者の感想とともに報告されました。

 第二部のパネルディスカッションは、教科書研究センターの髙木まさき統括研究監による進行の下で、実践研究を発表した大学間や参加者による質疑応答と意見交換が行われました。その中で、英語の学習者用デジタル教科書の活用に関する大きな可能性が共有された一方、好事例の普及や効果的な活用に関する研修不足など共通する課題も浮き彫りになり、これらの調査研究事業が今後さらに充実発展することが期待されています。

実践研究の発表
パネルディスカッションの様子

教科書セミナー「エストニア調査及びIARTEM2024(パリ大会)報告」の開催について(終了しました)

 教科書研究センターでは、令和5年度より4年計画で「個別最適な学びと教科書の在り方に関する国際比較調査~諸外国におけるデジタル教科書の政策と実相~」を実施しているところです。
 本研究の中で本年3月に実施いたしましたエストニア報告と、本年5月にパリで開催されましたIARTEM(国際教科書・メディア学会)のご報告をテーマにご報告していただきます。

【日時】令和6年9月20日(金)14:00~16:00
【会場】教科書研究センター
【テーマ】エストニア調査及びIARTEM2024(パリ大会)報告

【講師】
●エストニア報告
広島大学名誉教授 二宮 皓 先生
香川大学教授 松島 充 先生
●IARTEM(国際教科書・メディア学会)報告
広島大学名誉教授 二宮 皓 先生

※本セミナーは終了しました。

「令和6年度に行われる教科用図書検定結果の公開」(令和7年度使用開始分・文部科学省)で公開された資料の通年公開について

2024年5月21日~6月7日まで文部科学省によって行われた「令和6年度に行われる教科用図書検定結果の公開」で公開された資料(令和7年度使用開始教科書の検定関係資料)は当館及び国立教育政策研究所教育図書館にて下記日程にて通年公開いたします(資料一覧はこちら)。

教科書図書館(当館) 2024年8月5日(月)~(予定)
国立教育政策研究所教育図書館 2023年7月23日(火)~(予定)

当館での閲覧方法は通常の利用と同様です。詳しくはこちらをご覧ください。

国立教育政策研究所教育図書館の利用方法については、ホームページ等でご確認ください。

なお、資料内容については文部科学省ホームページをご覧いただくか、文部科学省教科書情報係(文科省代表:03-5253-4111)にお問い合わせください。

大阪教育大学みらい教育共創館で行われる「みらい教育セミナー」のお知らせ(2024年8月21日)(終了しました)

2024年8月21日に、大阪教育大学「みらい教育共創館」にて、教科書研究センターと連携研究を行っている愛知教育大学、大阪教育大学、兵庫教育大学、鳴門教育大学の4教育大学が、「英語の学習者用デジタル教科書を活用した授業づくりと教員研修モデル」についての研究をご報告いただきます。

<申し込み方法>
大阪教育大学みらい教育共創館みらい教育セミナーのページより、お申し込みください。

※本セミナーは終了しました。